鴨のロースト
傷みやすい内臓を腐らせずに、短期間で内部から水分を抜きながら熟成することで、鴨肉のうま味と香りを最大化できる。脂の硬さが取れて風味がよくなり、ソースとの馴染みが良くなる。鯛の昆布締め
通常であれば柔らかくなっているはずの真鯛の身が、フレッシュなサクッという食感を保っている。それでいて、昆布の香りとうま味はしっかりと身肉の中に浸透しているのが感じられる。鯛の潮汁
熟成促進した中骨は臭みがまったくないので、出汁を取る際の日本酒が不要となる。鮎の子焼き
鮎の身の水分が均一に抜け、皮目がパリッとした食感になる。鴨肉の治部煮
熟成促進した鴨肉は、厚みがあるにもかかわらずサックリと歯が通る。噛みしめると程よい弾力を保ちながらも、筋などはまったく感じられない。鴨肉特有の香りが鼻に抜けるが、生臭さはまったくない。湯葉ごはん
昆布出汁がきれいに発色し、うま味が強くなりつつも、全体的な味わいはクリアになる。昆布臭さが無くなり、鰹節との相性が良くなる。湯葉がトロトロに柔らかくなり、うま味も甘みも強くなる。ヒラメの昆布締め
以前は2日かかっていた昆布締めが、8~10時間に短縮されたことで、鮮度がよいまま熟成を進めることができる。鮮度の良い、身がいかっている状態を保持しながら、昆布のうま味だけを…アンコウの肝の餡掛け
アンコウの肝の主成分である脂がまろやかに変化する。経産豚のロースト
硬い経産豚がさっくりと肉の繊維に歯が通る適度な食感となり、脂の融点も下がってまろやかな味わいになる。氷温ドライフルーツ
日数が経つにつれ、色合いが濃くなりドライフルーツのように変化する。フレッシュ感が損なわれず、「なまもの感」があるにもかかわらず、生の状態より格段に美味しく変化する。フグ節ラーメン
カツオ節と異なり、フグ自体の酵素の力でうま味を生成しつつ、短時間で脱水できるUmamiéの効果で速やかに脱水することにより、純粋にフグのうま味を味わえる。和栗のモンブラン
Umamiéで処理をしたモンブランは、滑らかで絹のような食感となる。味も香りも一段強くなり、嫌みがなく深みのある味わいとなる。スズキの油焼き
皮目部分のみ水分を飛ばすことでしっかりとした皮目に焼き上がる。パリッとした食感の皮目、火が入ってホクッとした身肉、しっとりと水分をたたえた身肉の三層が味わえる。アジの棒寿司
アジの食感を残しつつ、塩と酢の味わいが身になじむ。鮮度を保持したまま、酢飯の塩味と酸味が和らぎシャリの美味しさが引き出され、一晩寝かせた様な一体感のある棒寿司となる。梶岡牛イチボのロースト
余分な水分が抜けた肉片を一切れ口に運ぶと、シットリとした肉質から、黒毛和牛の赤身特有の香りが鼻に抜ける。霜降り肉であるにも関わらず、脂っこさを感じない味わいとなる。